焼きそば研究所

1番 センター 紅しょうが

ピリッと、しょっぱく・からい憎いやつ。紅しょうが、である。

 

麺をほおばり、豚肉をたべる。油にまみれた本体とやりあっている中で、
ちょっとしたハシ休めの役割を果たす。

 

 

ハシ休め。  なんと美しい言葉だろう。

 

「主な料理の間に食べる、すのもの、あえものなど。」  (三省堂国語辞典より)

 

 

 

近隣でいえば、カレーライスにおける福神漬けを思い出す。
しかし、カレーの場合は、ラッキョウというハシ休めの二号さんを用意しているのに対し、
焼きそば紅しょうが一本ヤリである。

 

この焼きそばの紅しょうがへの愛情。

 

ああ、それなのに。紅しょうがはクールである。

 

近年では牛丼業界に浮気をしている。

 

 

紅しょうがを、1番 センターに抜擢したのには、リードオフマンとしてのピリッとしたしょっぱさ、
だけではなく、その「赤」という色にある。

 

赤・一番 センター というと往年の巨人軍 柴田勲選手を思い浮かべる。
阪神の赤星選手でないところが、研究員の年齢を感じさせる。

 

ヒットや四死球で一塁に出て「赤い手袋」をはめてセカンドを狙う。
あの「赤手袋」が、紅しょうがを想起させる。

 

 

同じハシ休めの類であり、同じ素材を使っているのに「寿司のガリ」は赤くない。

 

油にまみれた茶褐色のソース焼きそばでは、紅しょうがの赤が映える。

 

ガリのおっとり刀では、ソース焼きそばの鉄火な感じの任に合わないのである。

 

そう、つまり、紅しょうがは意識的に赤く染まってくれているのだ。

 

「工業的に製造する場合は、赤色の食用色素を混ぜた、梅酢をベースとした調味液で、
あらかじめ細切りにしておいたショウガを漬け込む製法が多い」 {Wiki 「紅しょうが」の項より)

 

いい仕事をする 紅しょうが である。